
写真=松林満美
―撮影にあたりどのような準備をされましたか?
初めて英語のセリフをいただいて、しかも、昔ロサンゼルスに住んでいた過去のある役なので、発音のレッスンを受けたり、戦時中、国外で生活されていた方の暮らしぶりをうかがったり、たくさん準備しました。
―洋海はどんな女性ですか?
洋海は16歳ですが、現代の16歳よりも大人の雰囲気があるので、意識して大人っぽく演じました。私はちょっと子供っぽいなぁと思って(笑)。洋海みたいにしっかりした、芯のある女性にならないと演じられないなと思いました。うまく演じられたかはわからないですけど、よかったんじゃないかな(笑)。
―伊江島での撮影。とてもきれいなロケーションでしたね
めっちゃきれいでした(笑)! 海もきれいだし、空気もきれいだし、自然がたくさんあって居心地がよくて、大好きなところになりました。撮影が終わった後に海へ泳ぎに行きました。撮影がお休みのとき、ちょうどお祭りをやっていて。ハーリーという船のレースを見られて、満喫しました。
―本作が初主演となりました
すごくうれしいことだけど、いまだに信じられなくて。でも、「主演だから」みたいなプレッシャーはありませんでした。わからないから聞いちゃおう! みたいなこともたくさんあって、洋海を一生懸命、演じていました。
―出来上がった作品を見ていかがですか?
隆康(満島真之介)とボブ(ブランドン・マクレランド)のシェービングのシーンが印象に残っています。言葉はないけど、いろいろなメッセージが込められたシーンだと思います。
―寺島しのぶさんとのシーンも迫力がありましたね
言葉では表せないほどすごい演技でした。撮影を気持ちよく楽しめたのは、満島さんや寺島さんなど、みなさんのおかげだと思います。波に乗せていただいたという感じです。
―この先、どんな役に挑戦してみたいですか?
いろいろやってみたいですけど、体を動かすのが好きなので、アクションの機会があったらいいなと思います。もしそういう役をいただいたら頑張っちゃう(笑)。
―最後にメッセージをお願いします
戦うってなんだろうって考えさせられる映画です。国と国が戦っているけど、個人になると、なんのために戦っているんだろうって。どの立場の人も、自分の考えは正しいと思っているだろうし、そこが難しいところだと思います。だから戦争がなくならないのかなって。私たちの世代は経験していないからイメージがつかないけど、海外では今も戦争をしていて。そこは目を背けちゃいけないというメッセージが込められた作品だと思います。
―ありがとうございました
織田梨沙(おだ・りさ)
1995年11月12日、千葉県出身。
2012年よりモデルとして雑誌などで活躍。2015年、集英社文庫「ナツイチ」のウェブムービーや大和ハウス企業CM「故郷2016年」編に出演。2016年公開の映画『秘密 THE TOP SECRET』では、事件のカギを握るヒロインに抜擢され、スクリーンデビューを飾った。2017年より放映のNHKドラマ「精霊の守り人 悲しき破壊神」では、女海賊セナ役を好演。サムスン電子ジャパン株式会社の「GalaxyS8/S8+『昨日までを、超えてゆけ』」のCMでは卑弥呼役を演じる。Reebok「ZOKU RUNNER」の広告にも出演中。