
写真=松林満美
―今回はサスペンス要素があったり、シリーズを追うごとに進化していますね
ついに「N.Y.」ですからね。でも、世界が広がったと見せかけて、一番近い場所で撮影しているんですけどね(笑)。ニューヨーク進出かと思いきや、そっちから来るんだ、という。
―台本を読んだときの感想はいかがでしたか?
この軽妙さとエネルギッシュさをいかに表現しようかと思いました。初主演といいつつ、1作目、2作目とつながった世界線にどうなじむかが課題で、「自分がこういうキャラクターをやりたい」だけでは成立しないと思ったので、飛躍した世界から来ながらもどう溶け込むかを意識しました。みんな“マックスマン慣れ”していたので(笑)。
―ヒロ・マックスのキャラクターはどのように組み立てていったのですか?
英語のイントネーションは“カタカナ語”でいこうと(笑)。ネイティブな発音じゃないほうがかわいいなと思って。まずは手を付けやすいところから決めました。あと、これまでのシリーズの主人公像とのギャップを感じました。これまでの主人公は、ちょっと頼りなさがある人物像だったんですけど、今回のヒロ・マックスは楽天家らしいゆるさがあったので、そこは明確に出せるといいなと思いました。序盤は、むしろこの人が事件を持ち込んでいるんじゃないかというくらいの雰囲気もありましたからね。
―今回は3人のヒーローが勢ぞろいします
3人同時の変身の時はワクワクしましたね。その時に、ふと、おのおのの思うヒーロー像があるんだろうな、というのを感じました。僕たちは同世代なんだけど、“世代を超えた共演”のような感覚。交わらなかったヒーローが一緒にいる感覚というか。実際に、出演者の方もヒーロー作品や特撮作品に出ている方が共演していますから。いつか久保田(悠来)さん主演の作品ができたらいいですよね。楽しい作品になりますよ、アドリブしまくりですから(笑)。
―アドリブも多かったんですか?
いや、久保田さんだけかもしれないですね(笑)。竜星(涼)くんもいろいろやっていたかな…。この2人の掛け合いのシーンはかなり多かったですね。もうカメラに映ってないのに、ずっとアドリブしていました。「カッパ、カッパ」って…(笑)。竜星くんは、前作の主人公が続編に出演する難しさもあったと思うのですが、すごく目立っていましたね。
―出演者同士の信頼を感じました
いろいろな作品で共演させていただいた方も多いので、実際、信頼感がありますね。お互いがどんなキャラクターかも分かっているので、きっとこんな演技をするだろうなということも分かりますし、返しやすいです。
―印象に残っているシーンはどこですか?
やはり3人同時の変身シーンは好きですね。3作続いているからこそのシーンですし、3人いることのバランスの良さもありますよね。ヒーローらしい感じもあって本当にワクワクします。実は、初日に撮ったのがあのシーンだったんです。「いきなりピークじゃないか」と思いました(笑)。
―ワクワク感の多い作品ですよね
誰が見ても楽しい作品ですね。動画もたくさん見られる時代の中で、難しいことを考えずに見られる稀有な映像作品だと思います。間口が広いというか、誰にでも優しいというか。パッと見て多少なりともすっきりできる作品なので、むしろ「2月になっても気合が入らないな、今年は」みたいな人にとっても、楽しくなれる作品だと思います。
―今後、挑戦してみたいことを教えてください
キラキラした作品に出てみたいですね(笑)。青春している映画とかドラマに出たことがなくて。だいたい人を殺したり殺されたり(笑)。もう25歳になっちゃうので、そろそろやっておきたいです。青春を取り戻す映画に出てみたいですね。
―最後にメッセージを
マックスマン第3弾ということで、1、2以上に快活な男が真ん中にいるので、気軽に楽しんでいただければ。見ていただける方が抱えている重いもの、きついものをちょっとでも取り払えればいいなと思うので、ぜひ気軽な気持ちで、劇場で楽しんでください。
―ありがとうございました
稲葉友(いなば・ゆう)
1993年1月12日、神奈川県出身。
2009年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2010年、テレビドラマ「クローンベイビー」で俳優デビューを果たし、2011年、舞台「真田十勇士~ボクらが守りたかったもの~」で初主演。2014年に「仮面ライダードライブ」で仮面ライダーマッハ役を演じたほか、映画やドラマに幅広く出演している。
【公開記念イベント付上映チケット受付中】
プレリザーブ→http://w.pia.jp/t/ny-maxman/
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。