写真＝三橋優美子
―代表作というと「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の“かすかす（中須かすみ）”が思い当たります
“かすみん”ですっ！ かすみんは、すごくかわいいと同時に、いたずら好きで「ふふふ・・・！」とたくらんでるようなところがあるので、そのギャップというか、違いをハッキリできるよう心掛けています。「かわいいでしょ？」って感じとのきはすごくかわいくしますし、たくらんでるときは声を低くしたり。音響監督さんとも相談して、そういう声の高低差も使い分けるようにしています。
―もともとラブライブ！シリーズがお好きだったそうですね
そうなんです。「μ’s（ミューズ）」の南ことりちゃんが大好きで、歌もかわいさも好きなんですけど、内田彩さんの、ライブでの「本物のことりちゃんがいる！」っていう感覚というか・・・ことりちゃんへの愛みたいなものに憧れていて、私もステージで「かすみんがいる」って思っていただけるようになりたいなって思っています。
―TVアニメでは真剣な思いをぶつけるシーンもありました
かすみんが、「ぷんぷん！」とかじゃなくて、本気で感情をあらわにすることってあまりないので、勢いだけじゃなくて、どう説得力を持たせるかとか、けっこう大変でした。でも、かすみんなりの感情のぶつけ方なので、あまり考え過ぎず、彼女から素直に出てきた言葉のままを伝えようと思いました。かすみんの新たな成長にもつながったんじゃないかな、と思います。
―最近では、ゲームアプリ「SINoALICE -シノアリス-」でも追加キャラの“マッチ売りの少女”を演じられていますね
二面性がすごいキャラクターですね。「なんでそんなに良い子なの！」って思うくらい良い子で、自分が今おかれている状況に戸惑っているんですが、裏の顔では「燃えろ！ 燃えちまえ！」って感じで。もしかしたら、裏の顔こそが、彼女の中に押し込めていた本性なのかなって思ったり・・・演じる上でいろいろと考察しました。そういう意味で、ここまではっきりした「二面性」を演じることがなかったので、違いを出しつつ、マッチ売りの少女の本質っていうのは変わらない、というのを表現するところは難しかったです。
―演じやすいのはどちらですか？
演じやすいというか、裏の顔のほうが楽しいですね（笑）。
―12月11日にTVアニメ「プラオレ!～PRIDE OF ORANGE～」が発表されました。
姉の水沢愛佳に誘われてアイスホッケーに挑戦することになる、妹の彩佳を演じます。“妹キャラ”なんですけど、しっかり者で、猪突猛進なお姉ちゃんのストッパー役です。妹らしいかわいさは大事にしつつ、しっかりしているところを出せるといいなと思っています。“妹”のかわいいけど憎らしさのような（笑）。
―アイスホッケーがテーマの作品。これまで試合を見たことは？
スケートは昔からやっているのでなじみがあって、もちろん競技としても知っていましたが、試合をきちんと見たことはありませんでした。先日、日光に試合を観に行かせていただいて、これは面白いなと思いました。スピード感がすごいですし、選手同士のぶつかり合いが激しくて。反則するとペナルティーで人数が減るんですけど、相手が攻め込んでいる隙に逆に人数が少ないチームがカウンターで点を取ったり、展開が激しくて目が離せませんでした。みんなでアイスホッケーを体験する企画とかやってみたいです（笑）。
―日光が舞台ですね
ギョーザを食べに宇都宮に行ったことはあるんですが、日光に行くのは今回が初めてでした。駅舎もかっこいいですし、温泉もいっぱいあるので、これから行く機会が増えそうでうれしいです。一人で旅するのが好きで、昨年は北海道とか四国とか、九州とかに行ったんですけど、日光も見どころがいっぱいあって素敵なところだなと思いました。もちろん日光でもギョーザを食べました！
―一人旅で全国に足を延ばしているんですね
お休みが不定期なので、思いついて「お、明日行けそうだな」って感じで、翌朝の飛行機のチケットを取ったりします（笑）。みんなでワイワイ行く旅行も楽しいですけど、一人の自由さが好きで。その土地の食べ物とか、人の雰囲気とか、自分のペースで楽しめるのがいいですよね。ご飯と温泉が好きなので、旅行先はそれを目的に決めます。四国には、讃岐うどんを食べるために行きました。それから道後温泉に行くという。北海道も海産物目当てで。
―この先、挑戦してみたいことはありますか？
海外に一人旅に行ってみたいですね。でも英語ができなくて（笑）。まずはハワイとか台湾とか、日本語が通じるところから（笑）。人生経験にもなると思うので、一人で食べ歩きとかしてみたいですね。今は、新型コロナの影響もあって、海外も国内も気軽には旅に出かけられないので、状況が落ち着いたらぜひ行ってみたいです。
―配信の企画でも広がりが出てきそうですね
オープンレックで毎週月曜に番組もやらせていただいているので、将来、見ていただける方が増えて、番組の単独イベントとかやりたいですね。日本武道館とか！ 「プラオレ！」でもYouTubeの企画がスタートしたので、新しい領域で何にでも挑戦していきたいです。全国のご当地の名産品を取り寄せて食べ比べとか（笑）。夢が広がりますね！ でも本職は声優なので、アニメとかキャラソンとか、歌やお芝居、いろいろ頑張っていきたいと思います。
―ありがとうございました
相良茉優（さがら・まゆ）
4月17日生まれ、京都府出身。
「アイドルメモリーズ」の梶原未来や「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」の中須かすみなどの声を担当。2020年には映画『時々は、眠れない夜に』に出演。現在、ニコニコ生放送で「いけません！茉優お嬢さま！」や「まゆちのおそとゲーム」が配信中、OPENREC.tv（オープンレック）で「相良茉優のFUN！FAN！FACTORY」が毎週月曜日に配信中。TVアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」が放送中。2021年10月より、TVアニメ「プラオレ!～PRIDE OF ORANGE～」が放送予定。
公式Twitter：https://twitter.com/MayuSgr
栃木県日光市に本拠を置くアイスホッケーチーム「ドリームモンキーズ」。そのドリームモンキーズが開催する体験教室の門を叩いたのは、地元に住む中学生・愛佳（増田里紅）と、彼女に強引に誘われた妹の彩佳（相良茉優）、幼なじみの薫子（森山由梨佳）と真美（青山吉能）だった。同じ参加者には梨子（北守さいか）と尚美（汐入あすか）の姿も。練習後、すっかりアイスホッケーに魅せられた愛佳たちは、監督・羊子の誘いもあり、ドリームモンキーズに正式に所属することになる。そんな中、強豪チーム・釧路スノウホワイトに所属していた有名選手・優（本郷里実）が、アイスホッケーを辞める決意を固め祖母の住む日光へとやってくる。