
写真=松林満美
―原作を読んでの感想はいかがでしたか?
勢いがすごいというか(笑)。絵も独特ですし、情報量がすごく多いんですよ。全然知らなかった群馬の情報が満載で、この作品をきっかけに、これまで知らなかった群馬の一面を知ることができてよかったです。
―ご自身は新潟出身。新潟のご当地ネタといえば?
劇中に、群馬の学校での号令で「起立、気をつけ、注目」というのが出てくるんですけど、同じく学校ネタで。学校の先生方がいらっしゃる部屋って、新潟では「教務室」って呼ぶんですよ。これ、実は新潟だけらしいというのを知って…。普通は「職員室」ですよね。当たり前だと思っていたので、これがご当地ネタだとは思っていませんでした。
―関東ローカルのドラマに続き、劇場版は全国での上映ですね
全国の方に、純粋に面白いと思ってもらえたらいいですね。一つの県にフィーチャーして、ひたすらご当地ネタを盛り込んでいる作品ってなかなかないと思うので、どんな反応が返ってくるのか楽しみです。
―人一倍“グンマ愛”の強い篠岡京役です
原作とは外見など違っているんですが、とにかく誰よりも“グンマ愛”が強いのが第一。生粋の群馬人「グンマー」としての英才教育を受けていて、両親からは、将来はグンマーの中のグンマー、真のグンマーと結婚しなさいと言われて育ったような子、というのを意識しました。
―上毛カルタの袴姿も素敵でした
実際に上毛カルタをいただいて、どうやったらかっこよく取れるか、などを練習しました。実は、上毛カルタを読み上げてくれるアプリがあるんですよ! それで一生懸命、覚えました。劇中にも、群馬が日本を征服していく「ぐんまのやぼう」というアプリが出てきて、スタッフさんやマネージャーさんも気になってその場で遊んでいました(笑)。
―好きなシーンはどこですか?
自分が出ているシーンでいえば、ご当地レストラン「シャンゴ」で、茨城から来た「黄門ボーイズ」に対してパスタの説明をするシーン。セリフを一生懸命覚えたというのもありますし、物語の中でも重要なシーンでもあるので、お気に入りですね。それ以外でも、出演者のみなさんそれぞれが、ちょいちょい小ネタを挟んでいるというか、笑えるポイントがあるので、楽しんで見ていただけるんじゃないかと思います。
―間宮祥太朗さんの変顔もインパクトがありますね
もう、本当に自由にやっていましたね。撮影中、チェックでモニターで確認するたびに、「こんなにすごい顔してたんだ」と驚くことがたくさんありました。監督はずーっと笑っていましたね(笑)。先生役のロバート・山本博さんは群馬県出身なので、地元の話をしてくださって勉強になりました。本当に“グンマ愛”を感じました。
―今後、挑戦してみたい役はありますか?
まだまだ経験がないので、挑戦させていただけるならどんな役にでも挑戦していきたいですが、たとえば、すごく悪い役とか、アクションもやってみたいですね。映画やドラマだけでなく舞台も好きなので、いろいろな役にどんどん挑戦していきたいです。
―最後に、メッセージをお願いします
くだらないんですけど、その中にすごく愛が詰まっていて、観終わった後に、自分の地元のことを思い返したり、大事に思う気持ちが生まれたらいいなと思います。笑っていたらあっという間に終わっちゃうと思います。ぜひ気軽に足を運んでいただきたいです。
―ありがとうございました
馬場ふみか(ばば・ふみか)
1995年6月21日、新潟県出身。
2014年、映画『パズル』に出演し女優デビュー。同年放送のドラマ「仮面ライダードライブ」の敵幹部メディック役で話題を集める。2015年から「non-no」の専属モデルとして活躍。2017年7月スタートフジテレビ月9ドラマ「コード・ブルードクターヘリ緊急救命」に出演するなど、今後、女優としても幅広い活躍が期待される。