京都国際映画祭2016が閉幕/三船敏郎賞に阿部寛「日本映画をもっと海外へ」

13日から京都で開催された「京都国際映画祭2016」が閉幕し、最終日の16日、京都ホテルオークラでクロージングセレモニーが行われた。スペシャルゲストの高島礼子のほか、三船敏郎賞が贈られた阿部寛らが登壇し、華やかに映画祭を締めくくった。

13日から京都で開催された「京都国際映画祭2016」が閉幕し、最終日の16日、京都ホテルオークラでクロージングセレモニーが行われた。スペシャルゲストの高島礼子のほか、三船敏郎賞が贈られた阿部寛らが登壇し、華やかに映画祭を締めくくった。

今回で3回目を迎える京都国際映画祭2016には、13~16日の4日間でおよそ28万人が来場。上映作品は108作品、展示されたアート作品は360展示となった。13日に元離宮二条城で行われたオープニングセレモニーでは、日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる牧野省三賞の授賞式が行われ、受賞した篠田正浩監督が登壇。セレモニーにはおよそ500名が参列した。

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国際的な活躍が期待される俳優に贈られる三船敏郎賞は、阿部寛が受賞。阿部は「今年、海外の映画祭に行かせていただき、外国で日本の映画が認められることの難しさと、どんどん世界に出ていかないといけないんだという話を海外の方から聞き、そうなればいいな、僕も少しでもそのお力になれれば非常にうれしいなと思いました。よく外国人の役はやるんですが(笑)、向こうの作品にも携わりたいし、日本の映画もどんどん海外に出していきたいという気持ちもあります」とコメントした。

スペシャルゲストの高島礼子は、クロージング上映作品『残されし大地』の上映前トークにも参加。「(同作の)ジル・ローラン監督は残念ながら今年3月、ベルギーのテロでお亡くなりになりましたが、生前、京都が大好きとおっしゃっていました。今回、京都国際映画祭で上映されたことを、きっと喜んでくださっていると思います」と述べ、映画祭については、「映画だけでなくアートにも光を当てている映画祭。来年、再来年とさらなる発展が期待されていると思います」と語った。

実行委員会名誉実行委員長の中島貞夫氏は、「今年は作品のラインナップもさらによくなり、集客も増え、確実に京都国際映画祭が成長していることを実感しています。来年以降もさらなる発展ができるように努めます」と挨拶し、乾杯の音頭をとった。

また、期間中、各会場に足を運んだという司会進行の木村祐一は、「お客様もさることながら、よしもとの社員、スタッフ、その他みんな、若手の芸人も、いろんなところでいろんな人を盛り上げようと丁寧にアテンドしたり、楽しく笑顔をふりまいてくれたことが印象に残り、感動しました。ありがとうござました」と感想を述べた。

ABOUT
京都国際映画祭2016
2016年10月13日(木)~16日(日)4日間開催
開催期間来場者数:約28万人
映画上映本数:108作品、アート作品:約360展示、参加アーティスト:153名、実施アート企画:33企画

<受賞者>
牧野省三賞:篠田正浩
三船敏郎賞:阿部寛
エンターテインメント映像部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」:飯野歩『落研冒険支部』
アート部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」:井口舞子『私はきっと許される』
子ども部門「クリエイターズ・ファクトリー優秀賞」:堀江水葵 『私の大好物!!』
エンターテインメント映像部門「審査員特別賞」:谷口雄一郎『私以外の人』
公式サイト:http://kiff.kyoto.jp/
京都国際映画祭