「松坂桃李が世界を救う!」ハードなラブシーン上映後に出演者が挨拶/『娼年』公開記念舞台挨拶

公開中の映画『娼年』の公開記念舞台挨拶が7日、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李、共演の真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、三浦大輔監督が登壇した。上映後の舞台挨拶のため、作中での大胆なラブシーンを観た直後での舞台挨拶に、主演の松坂は「(観客の)目線がいたたまれない」とユーモアを交えて語った。

公開中の映画『娼年』の公開記念舞台挨拶が7日、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李、共演の真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、馬渕英里何、三浦大輔監督が登壇した。

会員制ボーイズクラブの娼夫となる大学生・森中領役で、ハードなラブシーンに挑戦した松坂は「上映後の舞台挨拶はやりたくなかったんです(笑)。しかもこんなに大きなスクリーンで映画を観た皆さんの前で、しかも洋服を着ているという…僕は(皆さんの)この目線が一種のプレイのように思えます。いたたまれない」とユーモアたっぷりに挨拶。同じく会員制ボーイズクラブの娼夫・平戸東を演じた猪塚が「スーツを着ていない状態の松坂さんを想像できますからね」とイジると、松坂も腰に手を当て、「できますね、どんな感じなのかを鮮明に」と会場の笑いを誘った。

20180408-01_sub01会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香役の真飛は「完成した作品を観たときに、桃李さんの真っ直ぐな瞳に引き込まれて、涙がポロリとこぼれた」と感想を述べる一方、「あとは桃李さんのお尻が見どころですね」といたずらっぽい笑み。照れる松坂に対し、三浦監督は「(ラブシーンでの)お尻の痙攣は松坂桃李君のアドリブです!」と発言し、それを聞いた松坂は「違いますよ! リアリティを追求してくれという演出がありました!」と慌てて否定した。

20180408-01_sub02耳が聞こえない謎の女性・咲良を演じた冨手は「今の日本は、不倫や性にまつわることで暗くなりがち。でもこの作品から日本自体が変わると思った。松坂桃李は世界を救う!」と宣言。松坂から「ダ~メだよ、そんなことを言っちゃ(笑)」と制されるも「それだけみんなで命をかけた作品!」と胸を張った。

三浦監督は、「今をトキメク松坂さんに大胆なことをさせて…、諸悪の根源は僕にあります」と冗談ぽく語り、「舞台の時から松坂君と共犯関係を結び、それが完結するのが今日でした。感慨深いものがありますね」と互いの苦労をねぎらった。また、「すべてに笑いどころが満載。真面目に観てほしい一方で、おかしなところもたくさんあるので、笑ってツッ込んでほしい。自分も笑いながら完成させました。これはアートのかけらもない、セックス・エンターテイメントです」と、新しい娯楽映画としての完成度を強調した。

20180408-01_sub03最後に松坂は「舞台版も含めると、2年をかけて完成した作品を皆さんに届けることができて嬉しいです。普段抱えている固いものが柔らかくなるような優しさに包まれるような作品になりました。だから我慢せずに笑い、泣いて、そういったことをした上でこの映画に浸ってほしい」とアピールした。

ABOUT
東京の名門大学生・森中領(松坂桃李)は、日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っていた。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(真飛聖)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がけるボーイズクラブ「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑っていた領だが、娼夫として仕事をしていく中で、女性一人一人に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気付き、やりがいを見つけていく。
配給:ファントム・フィルム
公開日:絶賛公開中
公式サイト:http://shonen-movie.com/
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会