
4月20日に公開されるスティーブン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』の完成披露試写イベントが11日、東京・品川にあるTジョイPRINCE品川シアターで行われ、芸能界きってのスピルバーグ通だという坂上忍と、本作のメインキャストを務めた森崎ウィンが登壇した。
ほとんどのスピルバーグ作品を網羅しているという坂上は、最新作をひと足早く鑑賞した感想を聞かれると、「ポスターのコピーで“最高の初体験”と書いてあった通り、映画の中に入り込んで冒険している自分と、観客としての自分が2人いるみたいでグイグイ引き込まれた」と語り、「スピルバーグ監督の作品には、世代を問わず誰もが心に残るメッセージが込められている」と熱く語った。
そのスピルバーグ監督の現場で撮影を行った森崎は、オーディションから本番までの様子を細かく明かし、「二次選考でL.A.の会場に行ったら、小さなミーティングルームで監督が待っていて、『ハーイ、ウィン』って言ってくださったんです。そこから記憶がないです」と興奮気味に解説。スピルバーグ監督自らが小型のカメラで撮影しながらオーディションを進め、短いセリフを英語で演技したあと、「日本語でやってみて」とリクエストがあったという。セリフは、原作「ゲームウォーズ」で、登場人物たちが目指す財産の象徴である“イースター・エッグ”を奪い合う“合言葉”や“掛け声”のような本作特有の言葉で、適した和訳が難しい「First to the egg」というもの。森崎は、「どうせ日本語わかんねぇしな、と思って、『タマゴ取りに行こー!』と、すっごい適当なこと言いました」と明かして会場の笑いを誘った。
スピルバーグ監督の印象については、「偉大な方ですし、ぼくにとって神様みたいな存在。でも、自分の位置まで降りてきて同じ目線で話してくれる、まさに“神降臨”という言葉がぴったり。“気軽に話せる神様”みたいな」と振り返った。また、森崎が演じるトシロウの、VRワールド内でのアバター「ダイトウ」が三船敏郎をモデルにしていることについて、「“マフニ”みたいにやってくれと言われて、最初はなんのことかわからず、直接聞いてみたんです。そしたら、『1941』で一緒だったことを教えてくれて、『三船さんのことだ!』ってわかって」と英語圏ならではの勘違いエピソードを明かした。
最後に、森崎は「一度は見たことのある日本のキャラクターがたくさん出てきます。それを宝探しのように見ていただけたら2倍も3倍も楽しめると思います」と挨拶。坂上は、「日本からまた一人、世界に旅立つ俳優が出てきてくれたなと感じました。本作は、スピルバーグ監督が思い切り真剣に“遊び倒した映画”だと思います」と語った。
森崎ウィンのインタビューはコチラ