
公開中の映画『娼年』の女性限定上映会が15日、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李が登壇。松坂の濡れ場を大スクリーンで鑑賞していた女性ばかりの視線が集まる状況に、「これはハードプレイですね(笑)。たまげます」と困惑気味で、主演であるにもかかわらず「アウェー感が…」と苦笑いした。
松坂は、撮影の様子を聞かれると、小道具の位置にまでこだわる三浦大輔監督の指導について、監督自ら女性役になって演技指導していたことを明かし、「こうして、こうして、松坂くんはこうやって…」と監督が手取り足取り、体を重ね合いながら調整する様子を身振り手振りで再現しながら、「誰か笑わないのかな、この…ぼくと三浦さんが重なっている状況。女優さんに対しても、『もうちょっとこう』という感じで指導されていました。言葉で説明するより、見せたほうがいいということで。(俳優と)同じ目線まで下りてきてくださる方です」と説明した。
「セリフよりも体のコミュニケーションや表情で成長を見せられたらと思い、そこは大事にした」と語る松坂。物語が進むにつれて、肉体もシャープになっていると指摘されると「それは撮影のつらさでそうなりました(笑)」と告白。朝から深夜まで、濡れ場を撮りっぱなしという過酷な撮影を振り返り、「濡れ場をそんなに長時間やることもなかなかないし、やるもんじゃないですよ(笑)。ずっと裸で、風邪ひくかと…。『服、着させてくれ!』って感じになってました」と振り返った。また、作品の内容上、撮影現場ではスタッフや監督、出演者が発する言葉がいやらしい単語ばかりだったことを明かし、「だんだん恥ずかしげもなく発言するようになって、現場はそんな言葉ばかりでした。あれは、メイキングは撮れないですね…(笑)」と現場の様子を明かした。
さらに、スタッフから仕入れた情報として「『娼年』と『名探偵コナン』を2本立てで見る人が多いそうです」と明かし、「映画館にはいろんな癒しがあるんだなと思います。ジャンルに関係なく、いろんな層の方が見てくれるのは嬉しいです」とにっこり。さらに、“コナンくん”の決めセリフ「見た目は子供、頭脳は大人」というフレーズを意識し、「こちらは、“体も頭脳も大人”の男がいろんな事件に巻き込まれます(笑)。R指定もついて、あまり多く番宣はできませんでしたが、たくさんの人が見てくださっていると知って、みなさまのおかげと感謝しております。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。