三浦監督の熱血指導を松坂桃李が身振りで再現/『娼年』女性限定上映会

公開中の映画『娼年』の女性限定上映会が15日、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李が登壇。撮影の様子を振り返り、三浦大輔監督が自ら女性役の演技指導までおこなっていた様子を、身振り手振りで解説した。

公開中の映画『娼年』の女性限定上映会が15日、東京・日比谷のTOHOシネマズ日比谷で行われ、主演の松坂桃李が登壇。松坂の濡れ場を大スクリーンで鑑賞していた女性ばかりの視線が集まる状況に、「これはハードプレイですね(笑)。たまげます」と困惑気味で、主演であるにもかかわらず「アウェー感が…」と苦笑いした。

20180416-01_sub01松坂は、撮影の様子を聞かれると、小道具の位置にまでこだわる三浦大輔監督の指導について、監督自ら女性役になって演技指導していたことを明かし、「こうして、こうして、松坂くんはこうやって…」と監督が手取り足取り、体を重ね合いながら調整する様子を身振り手振りで再現しながら、「誰か笑わないのかな、この…ぼくと三浦さんが重なっている状況。女優さんに対しても、『もうちょっとこう』という感じで指導されていました。言葉で説明するより、見せたほうがいいということで。(俳優と)同じ目線まで下りてきてくださる方です」と説明した。

「セリフよりも体のコミュニケーションや表情で成長を見せられたらと思い、そこは大事にした」と語る松坂。物語が進むにつれて、肉体もシャープになっていると指摘されると「それは撮影のつらさでそうなりました(笑)」と告白。朝から深夜まで、濡れ場を撮りっぱなしという過酷な撮影を振り返り、「濡れ場をそんなに長時間やることもなかなかないし、やるもんじゃないですよ(笑)。ずっと裸で、風邪ひくかと…。『服、着させてくれ!』って感じになってました」と振り返った。また、作品の内容上、撮影現場ではスタッフや監督、出演者が発する言葉がいやらしい単語ばかりだったことを明かし、「だんだん恥ずかしげもなく発言するようになって、現場はそんな言葉ばかりでした。あれは、メイキングは撮れないですね…(笑)」と現場の様子を明かした。

20180416-01_sub02さらに、スタッフから仕入れた情報として「『娼年』と『名探偵コナン』を2本立てで見る人が多いそうです」と明かし、「映画館にはいろんな癒しがあるんだなと思います。ジャンルに関係なく、いろんな層の方が見てくれるのは嬉しいです」とにっこり。さらに、“コナンくん”の決めセリフ「見た目は子供、頭脳は大人」というフレーズを意識し、「こちらは、“体も頭脳も大人”の男がいろんな事件に巻き込まれます(笑)。R指定もついて、あまり多く番宣はできませんでしたが、たくさんの人が見てくださっていると知って、みなさまのおかげと感謝しております。本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。

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ABOUT
東京の名門大学生・森中領(松坂桃李)は、日々の生活や女性との関係に退屈し、バーでのバイトに明け暮れる無気力な生活を送っていた。ある日、領の中学校の同級生で、ホストクラブに勤める田嶋が、美しい女性をバーに連れてきた。女性の名前は御堂静香(真飛聖)。「女なんてつまんないよ」という領に静香は“情熱の試験“を受けさせる。それは、静香が手がけるボーイズクラブ「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌日に静香の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ戸惑っていた領だが、娼夫として仕事をしていく中で、女性一人一人に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気付き、やりがいを見つけていく。
配給:ファントム・フィルム
公開日:絶賛公開中
公式サイト:http://shonen-movie.com/
(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会