
4月20日に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督最新作『レディ・プレイヤー1』が好調なスタートを切った。公開後3日間の興行収入は4億7441万円。週末2日間での興行収入は3億6783万円超だった。客層も幅広く、スピルバーグ監督作品で育った30~50代はもちろん、10~20代の来場も目立つ。全米のみならず世界各国で初登場No.1を記録した本作は、すでに世界興行収入で5億2000万ドルを突破。スピルバーグ監督作品として33作目となる本作で、全世界の監督作興行収入トータルが100億ドル、日本円にして1兆円以上の大記録を達成している。
今月18日には、スピルバーグ監督が13年ぶりに来日してのジャパンプレミアを実施。メインキャストのタイ・シェリダン、オリビア・クックとともに、日本人俳優代表として本作への出演を果たした森崎ウィンが登壇した。TVアニメ「機動戦士ガンダム」のガンダムと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのデロリアンという、日米の2大ポップアイコンに挟まれ、さらにハローキティに出迎えられて登場した4人に、会場に集まった大観衆からは大きな声援が送られた。
初めての来日となったシェリダンは、「この『レディ・プレイヤー1』と一緒に来日できて、心底うれしいよ」と興奮気味に語り、「この作品は特別な映画なんだ。未来を舞台にしながら、現在の世界と関連性のあるストーリーが展開する。僕がこの映画に出演しながら感じた多くのことを、映画を観てくれた人たちにも感じ取ってほしいな」と映画の魅力を説明。同じく初来日のクックは、日本の印象を「本当に美しい街。いろいろな場所を探索して、日本の文化を楽しみたいわ」とファンの声援に応えていた。
また、日本人俳優としてスピルバーグ作品への出演を果たした森崎ウィンは、「監督、キャストの皆さんと共にこのステージに立つことができて、すごく幸せ。僕にとって、今夜は忘れられない、眠れない一夜となりそうです」と感無量な様子で語った。さらに撮影中の監督との想い出を聞かれ「“ウィン、君はいつも一番初めにセットに来ているね”と褒められたのがすごくうれしかった」と笑顔。しかし、そのエピソードにピンときていない様子のスピルバーグ監督に対し、必死に説明する森崎の姿に会場が笑いに包まれた。
久しぶりの来日となったスピルバーグ監督は、「この映画は、非常にパーソナルな映画。だから、ぜひ私自ら日本のみなさんに紹介したかった」と日本への特別な想いを語り、「幼いころ、父に連れられて観た『ゴジラ』が一番最初に観た日本映画。『ジュラシック・パーク』はその『ゴジラ』を元にして作ったんだ」と自身が日本のポップカルチャーに強い影響を受けたエピソードを披露。最後には、来場した観客に向け「この『レディ・プレイヤー1』には、日本のポップカルチャーがふんだんに散りばめられている。映画を観て、あなたにとっての“イースターエッグ”を探してみてほしい」と熱いメッセージを送っていた。