松田聖子のサプライズメッセージに斎藤工「後光が見える」/『家族のレシピ』初日舞台挨拶

公開中の映画『家族のレシピ』の初日舞台挨拶が9日、東京・新宿にあるシネマート新宿にて行われ、主演の斎藤工、共演の伊原剛志、別所哲也が出席。大ヒット祈願で、巨大な高崎だるまに目を入れた。
取材・文・写真=赤山恭子

公開中の映画『家族のレシピ』の初日舞台挨拶が9日、東京・新宿にあるシネマート新宿にて行われ、主演の斎藤工、共演の伊原剛志、別所哲也が出席。大ヒット祈願で、巨大な高崎だるまに目を入れた。

斎藤は、日本・シンガポール・フランス合作の本作で、伊原と別所という国際的に活躍している俳優と共演できたことについて、「国際的な活動において、国境を越えていく憧れのお二人と、国際的なプロジェクトでご一緒できて、本当に光栄でした」と感慨深げ。メガホンを取ったエリック・クー監督と斎藤を引き合わせた張本人である別所も、「伊原さんはさまざまな活動をされている先輩として、僕も背中を追いかけていた。工くんとは、映画祭やエリック監督との出会いで、つながっていくのは不思議な気分です」と感無量の気持ちを明かした。

また、共演した松田聖子から「祝初日! サプライズ動画メッセージ」が。「斎藤さんとも映画の中で素晴らしい体験をさせていただいた」と語った松田の言葉に、斎藤は「あいかわらず、後光が見えますね。聖子さんの声、耳なじみのあるあの言葉に、両親を失った(斎藤演じる)真人のぽっかり空いた穴を埋めていただいたような。聖子さんに助けられながら、いざなっていただきました」と貴重な共演を振り返った。

一方、別所は、「『おとなの選択』というドラマで聖子さんと共演して、キスシーンがあったんですけど、今回・・・ございません! 若かりし頃、聖子さんと共演した、あの日のあの自分をちょっと思い出しました・・・」とセンチメンタルに一言。

「伊原さんと別所さんとはご一緒のシーンがなかったんですが、撮影以外のところでは、一緒にお食事をさせていただいた」という松田のコメントに、伊原は「二度ほどみんなで食事をして、たまたま隣だったのでいろいろな話をしました」と明かした。さらに伊原は、「僕が高校1年生のときにラーメン店で友達と食べていて、そこのテレビに松田聖子さんが映っていて『松田聖子、かわいいなあ~』って話をすごくしていた。その松田聖子さんが、俺の隣で一緒にごはん食べているんや、ラーメンの話かあ、と思ってすごく不思議な感じでした」と明かすと、斎藤はすかさず、「つながりましたね。未来予想、預言でしたね!」と一言。伊原が得意げに「食をテーマにした映画なので、つながっていくんだなと思いました!」と重ねると、「無理はあった気もしましたが・・・見事です」と斎藤も納得していた。

ABOUT
高崎でラーメン店を営む真人(斎藤工)は、急死した父の遺品整理の際に、自分が10歳のときに亡くしたシンガポール人の母が書いた古いノートを見つける。おぼろげだった母の記憶を思い出し、シンガポールに行くことを決意する真人。以前から交流のあったシンガポール在住の日本人フードブロガー美樹(松田聖子)にアドバイスを頼み現地に赴いた真人は、やがてシンガポールのソウルフード肉骨茶(バクテー)のお店を営んでいた叔父と再会を果たし、バラバラになってしまった家族を再び取り戻していく。
配給:エレファントハウス
公開日:3月9日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー
公式サイト:https://www.ramenteh.com/
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