名監督4人がぶっちゃけトーク/「『カラダカルピス』500メカニズム映画祭」トークショー付き上映会

「『カラダカルピス』500メカニズム映画祭」のトークショー付き上映会が4日、東京・新宿にあるテアトル新宿で開催され、監督を務めた山下敦弘、瀬田なつき、片山慎三、沖田修一の4監督が登壇した。

「『カラダカルピス』500メカニズム映画祭」のトークショー付き上映会が4日、東京・新宿にあるテアトル新宿で開催され、監督を務めた山下敦弘、瀬田なつき、片山慎三、沖田修一の4監督が登壇した。

「『カラダカルピス』500メカニズム映画祭」では、「カラダカルピス」500の特徴的なメカニズムである「継続」「沈殿物」「粉砕」「燃焼」をテーマに、4人の映画監督がそれぞれオリジナルとなる短編映画を製作。普段は特設サイトでしか見られない作品で、1日限定のプレミアム上映会とあって多くの観客、関係者が詰めかけた。

上映に先駆けて手がけた作品の見どころについて問われると、「継続」をテーマに撮った山下監督は、「とにかく僕の好きな俳優を集めて作りました。たたずまいなど、細かい部分にも注目して見てもらえたら」と語った。瀬田監督は、「沈殿物」をテーマに「最初は小さい沈殿から始まったと思えば、壮大なストーリーに仕上がっています。そういった展開も楽しんでいただければ」と、大勢の観客を前に少々照れながらも、手応えのある様子を見せた。

「粉砕」をテーマにメガホンを握った片山監督は、「粉砕したものが、修復されるさまを描いています」と紹介。一方、特設サイトでも公開されておらず、この日が初公開となったのが、沖田監督の手掛けた「燃焼」。見どころについて「老夫婦の愛に火がつくところ」と答え、会場にいた映画ファンの笑いを誘った。

見どころを紹介したのち、いよいよ4作品の上映会が行われ、終了後には再度4監督が登壇してトークセッションが繰り広げられた。

オファーを受けた際の感想を聞かれた瀬田監督は「こういう機会じゃないと作れないテーマでした。すごくおもしろかったです」と回想。片山監督は「短編映画の経験がなかったので、緊張しながら撮りました。うまく出来上がっているかわかりませんが、一生懸命やりました」と話し、沖田監督は「短編を撮るのは楽しい」と語るなど、普段とは違う短編映画ならではの感想について振り返った。

また、ある純喫茶を舞台にストーリーを制作した山下監督は「あそこは東京・六本木に実際にある喫茶店。お店に足を運びながら脚本を作ったので、演出する側としてはやりやすかったです」と、スムーズに脚本を作り上げたと語る一方で、「コーヒーの淹れ方をそのお店のマスターに指導していただいたんですが、淹れ方にかなりのこだわりのある方で。たしかにコーヒーはすごくおいしかったんですが、なかなか撮影に進めませんでした(笑)」と、撮影中の裏エピソードを披露。その純喫茶で繰り広げられた男女の意味ありげな口喧嘩についてMCから問われると、「あれは僕が大阪で実際に遭遇した男女なんですよ。それをそのまんま取り入れてみました」とぶっちゃけた。

「まさか宇宙離婚の話になるとは」と、自身でも想定外の結末だったと語って観客を驚かせた瀬田監督は「池での撮影の際にスタッフが機材を持って集まった瞬間、撮りたかった鴨が全部飛び立ってしまい、それっきり戻ってきませんでした(笑)」という撮影の苦労話を笑いながら展開。男女のほろ苦くも甘い恋愛を描いた片山監督は、「(出演した)韓英恵さんは運動神経がいいイメージだったんですが、意外と苦手なようで、自転車で曲がるのがやっと。スケートをするシーンは芝居のように見えますが、実はリアルなんです」と回想した。

沖田監督が手掛けた「燃焼」は、映画の冒頭、主人公が友人と電話をするシーンからスタート。そのシーンについて、「芝居をするのに電話の相手がいたほうがいいってなって。とりあえず僕が電話相手として話し、アフレコで違う人の声を入れるつもりでした。でも、そのまんまでいいかなって」と、知られざるエピソードを語った。

また、カラダカルピスにかけ、MCから体脂肪が気になっているかと問われると、4監督とも迷わず挙手。山下監督は「年を取るとなかなか落ちなくて」と答えつつ、このプロジェクトに参加したことをきっかけにカラダカルピスを定期的に飲んでいることを明かしたが、「カラダカルピスを飲めば脂肪が燃焼されると思って、その分、食べ過ぎちゃうんです。なので、まだ効果は分かりません(笑)」と話すと、会場が笑いに包まれた。

MCから映画の反響について聞かれた片山監督は「見てくれた方からは、こういった短編映画を公開する試みが真新しいって言われます。また違った飲料や食べ物でやっても、すごいおもしろいと思います」と語った。最後に山下監督が、「この『カラダカルピス』500メカニズム映画祭は、特設サイトで無料で見られます。すべておもしろい作品に仕上がってますので、ぜひまわりの友達などにも広めてもらえたらうれしいです」と、来場者へのメッセージを残してイベントを締めくくった。

ABOUT
「カラダカルピス」500のパッケージリニューアルに伴い、「体脂肪に働くメカニズムをもっと知ってもらいたい」という思いから誕生した「『カラダカルピス』500メカニズム映画祭」。カラダカルピスの特徴的なメカニズムである「継続」「沈殿物」「粉砕」「燃焼」をテーマに、名だたる映画監督4人がそれぞれ完全オリジナルの短編映画を製作。特設サイトを飛び出し、テアトル新宿にて1日限りのプレミアム上映会が開催された。