
9月6日に公開した『タロウのバカ』の公開記念舞台挨拶が8日(日)、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、YOSHI、菅田将暉、仲野太賀、植田紗々、豊田エリー、大森立嗣監督が登壇した。
映画初主演のYOSHIは公開後の反響について「すごいことになっているらしい。ネットで書き込みを毎日見ているけれど、僕について『生意気だ!』とか『敬語を知らない』とか書かれていて・・・スイマセン! 勢いのあるままにやっています」と語ると、菅田は「狙い通りだな。そのまま行け!」と焚きつけながら、「映画の反響もいい感じに“賛”と“否”がちょうどいい具合に、フィフティフィフティと聞いて、絶好調だと思います」と“問題作”に胸を張った。
YOSHIの母親役を演じた豊田は「私にも子供がいるので、それを考えると精神的にもキツイこともあったけれど、撮影期間中はYOSHIくんが実際に撮影で使用されたマンションに住んでいたので、たまに息子に会いに行くという感覚が湧く、やりやすい環境を作ってもらうことができました」と回想。YOSHIについては「撮影の最初と最後で会ったけれど、あまり変わっていないので安心した」と明かし、当のYOSHIは「自分的にも撮影を通して内面的に変わっているのかな~? と思っていたけれど、実際は何も変わっていなかった(笑)」と照れ笑いを浮かべた。
植田は、仲野との共演シーンを振り返り、「援助交際のシーンやピアノを弾くシーンなどチャレンジする場面ばかりで、仲野さんに引っ張ってもらえました」と思いを伝えると、仲野は「植田さんとの撮影時間は短かったけれど、濃密な時間でした」とシミジミ。それに対してYOSHIと菅田がニヤリとすると、仲野は「変な意味じゃない! YOSHIと将暉が遊んでいる間にこっちはいろいろとやっているんだよ!」と“お怒りモード”に。
最後に主演のYOSHIは、「デビュー作で大変だと思ったこともあるけれど、毎日が楽しくてみんながファミリーみたいだった。考えず体でフィールして“うおー!”という気持ちで観てほしい」と観客にアピール。母親が本作を鑑賞したという菅田は「具体的に内容に熱を持って反応してくるのは限られているけれど、この映画に関しては電話もくれました。見て見ぬふりしているものが私にもあったと、息子である僕に語ってくれました。僕自身、この作品を通してもっといろいろな世界があると知ったし、だからこそこういう作品を作るべきだと思った」と実感を込めて報告し、さらなる広がりへの期待と共に舞台挨拶を締めくくった。