
9月21日・22日に京都で開催された「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2019」で、10月26日に劇場版の公開を予定しているアニメ「冴えない彼女の育てかた」シリーズのトークショーが22日、ロームシアター京都で行われ、主人公・倫也役の松岡禎丞と詩羽役の茅野愛衣が登壇した。
トークショーでは、ファンからの事前アンケートをもとに1期と2期の名シーンを振り返るコーナーを展開。倫也に関する名シーンで松岡は、ゲーム作りに対する情熱があふれる長ゼリフが多かったことを振り返り、「尺に収めなきゃいけない、でも早口言葉にもしたくないという(難しさがあった)」と語った。ファンのアンケート1位は、2期最終話での、ヒロインの恵と倫也が坂道で対話するシーン。松岡は「今思い出して泣きそうになっちゃった」、茅野は「もう何も言うことないやつですね。鳥肌が立ちましたもん」と納得の様子。
このシーンでは、泣きじゃくる倫也に対し、恵が手を差し伸べようとして思いとどまる仕草をするが、10月公開の劇場版『冴えない彼女の育てかたfine(フィーネ)』ではその理由が明らかになるという。茅野は「私たちは劇場版のアフレコが終わったあとだから、みなさんが思っている以上にゾワ~っとなっている。早くこの思いを共有したい」と身もだえした。
その劇場版の収録について松岡は、アフレコが長時間にわたったことを明かし、「熱量がすさまじかったので、座ると糸が切れちゃう気がして、ずっと立ってました。台本を読んではこっちに行って、また読んではこっちに・・・」と身振りを交えながら振り返ると、茅野は「ごはんも食べず、みんな心配してました。でも、本当に集中しないとできないシーンもたくさんで、終わった後はみんなで『うわー』って(喜んだ)。本当に達成感のあるアフレコでした」と明かした。
劇場版の見どころについて松岡は、「恵と倫也がどういう方向に向かっていくのかに注目してほしい。みんなはある程度、想像しているかもしれないけど、一筋縄でいかないのが『さえかの』。一番は、“恵の気持ち”。男性と女性とで捉え方が違うと思うから、『どう感じた?』と聞いて回りたいくらい」と熱弁。茅野は、「詩羽でいうと、英梨々との関係性に注目していただきたいです。テレビシリーズから描かれた関係がここにきて本当にいろいろあるので、ぜひ注目してください」と締めくくった。