
日本国際放送(JIB)とミャンマーの民間地上波チャンネルMNTVが25日、日本とミャンマーによる映画とドラマの共同製作プロジェクトを発表。映画『My Country My Home』とそれに連動するテレビドラマに関する記者会見を東京・渋谷にあるホテルで行い、映画に出演するミャンマーの女優ウィッ・モン・シュエ・イーや、PrizmaXの森崎ウィンらが登壇した。
映画『My Country My Home』は、東京・高田馬場を舞台に、ミャンマーの民主化を背景に日本とミャンマー、2つの祖国の間で揺れるミャンマー人女子高生のひと夏の青春を描く。映画と連動して、森崎を主演に迎えた連続ドラマも制作し、MNTVで放送する企画も進行中。総務省の放送コンテンツ海外展開基盤総合整備事業の一環として、ドラマと映画との連動によるミャンマーでのブームを狙う。
映画の監督を担当するチー・ピュー・シン氏は、「ミャンマー国民みんなが期待しているこのプロジェクトに参加することができて光栄。必ず大成功させる」と意気込みを語った。総務省情報流通行政局の神谷征彦氏は、「日本の多国籍性や多様性が表現された作品。(日本とミャンマーの)深いレベルでの相互理解につながれば」と期待を寄せた。
劇中で、日本でJ-POPアーティストとして活躍するミャンマー人の青年・木村アウンを演じる森崎は、自身もミャンマー出身。成功祈願のお祈り会でミャンマーを訪れた際に祖母と再会した思い出を振り返り、「映画のことより先に体の心配をしてくれて感激してしまいました。おばあちゃん孝行ができる機会をいただけて幸せです」と語った。来春には、スティーブン・スピルバーグの最新作『レディ・プレーヤー・ワン(原題)』に出演するなど、国際的な作品に相次いで出演することについて聞かれると、「英語のフォローだったり、たくさんの方に支えられていると感じることがすごく多くなりました。本当にありがたいと思う機会が増えました」と感慨深げに明かした。
映画の主演を務めるウィッ・モン・シュエ・イーは、「日本語がペラペラな役。短い期間でがんばって覚えました。日本を愛する女の子の役を演じることができて光栄です」と挨拶し、「こんにちは。一生懸命がんばります」と日本語で意気込みを語った。
映画『My Country My Home』は高田馬場を中心に、神奈川・鎌倉や静岡などで撮影予定。2018年2月にミャンマーで公開が予定されている。雑賀俊朗氏が監督を務める森崎主演のドラマは10月から日本とミャンマーで撮影を開始予定。2018年1月下旬にMNTVで放送。どちらも日本での公開は今のところ未定。