
5月12日公開の映画『クジラの島の忘れもの』の完成披露試写会が24日、東京・渋谷にあるユーロライブで行われ、出演する大野いと、森崎ウィン(PrizmaX)が登壇した。
役作りで難しかったことを聞かれた大野は、「震災を経験したり、施設で育った経験について勉強しながら演じました。それに、森崎さんのお芝居に助けられて、役にすっと入ることができました」と説明。それに対して森崎は「ありがとうございます」とうやうやしくおじぎ。さらに、「日本語があまり上手ではないベトナムの方の話し方を監督と研究しました。現場では、いとちゃんに助けていただき……。すごくストイックで、勉強できるところは全部勉強したいと思いました」と、お互いに影響を受けていたことを明かした。
2人とも初めてだったというベトナムでの撮影について、ミャンマー出身の森崎は、「街並みは、なんだかなつかしい感じでした。ただ、バイクがすごく多い。みんなカラフルなマスクをしていて、それが印象に残りました。なんだか故郷に帰ったような感覚」と振り返った。一方、大野は「ココナツウォーターがすごくおいしくて、たくさん飲んだ記憶と、春巻きを食べた記憶と…、あと、カエルを食べました。チキンみたいでおいしかったです」と明かし、会場から驚きの声が上がった。
ベトナム語での演技について森崎は、「ぼくは耳がいいので一発で覚えました。やっぱりぼくはセンスがいいんですね」と鼻高々。一方の大野が、「本当に難しい。何度指摘されても違うと言われ、本当に難しい言語だなと思いました」と振り返ると、森崎は「普段歌っていて、歌もうまいのでね」とたたみかけるが、MCから「ベトナム語で自己紹介してみてください」とリクエストされると、「ぼくは覚えるのも早いんですが、忘れるのも早いんですよ」とごまかし、会場の笑いを誘った。
その後、日越ビューティーコンテストで優勝し、日本とベトナムの架け橋として来日している観光大使3名から花束の贈呈。最後に、大野は、「ベトナムと沖縄の美しい風景が一つの見どころで、私が演じる愛美が、ベトナム人の青年と出会って考え方や価値観が変わっていくところに、この映画の良さが詰まっていると思います」とPR。森崎は、「こんなにもまっすぐで真っ白な純愛があるんだな、と共感していただけたらと思います」と締めくくった。