ティム・バートン&コリン・ファレルら濃厚ファンサービス/『ダンボ』ジャパン・プレミア

3月29日(金)に全国公開される映画『ダンボ』のジャパン・プレミアイベントが14日、東京・山野ホールにて行われ、来日したティム・バートン監督、主演のコリン・ファレル、日本版声優の西島秀俊が登壇した。
取材・文・写真=赤山恭子

3月29日(金)に全国公開される映画『ダンボ』のジャパン・プレミアイベントが14日、東京・山野ホールにて行われ、来日したティム・バートン監督、主演のコリン・ファレル、日本版声優の西島秀俊が登壇した。

ステージには、『ダンボ』の世界観を再現したサーカスをイメージした華やかな装飾が施され、サーカス団のパフォーマンスが会場を盛り上げた。キャスト陣がレッドカーペットに登場するたびに集まった観客からは「ティム、アイラブユー!」などの感激の声が上がった。レッドカーペットを歩きながら報道陣のインタビューに応えていた面々は、時折ファンのほうに近寄り、2ショット撮影を行ったりパンフレットにサインをするなど、およそ1時間にわたり交流を楽しんだ。

ディズニーの中でも『ダンボ』のキャラクターが好きだというバートン監督は、実写映画化に込めた想いについて、「空を飛ぶゾウというものが自分に語り掛けてくれるものがあった。今の世の中は混沌としているけど、人間たちやゾウを通して単純な感情を伝えたい。ダンボは素晴らしい大切な感情を表現できる純粋なものです」と、『ダンボ』を通して人と違うところを自分の強みにするメッセージも込めた、と語った。

本作で“バートン組”初参加となったコリンは、「本当に美しい体験でした。自分自身、役者になってからと同じくらいの時間をティム・バートンのファンとして過ごしてきましたので」と、撮影期間を感激の面持ちで振り返った。「特に、この作品の中心には美しい心と、違いを大切に祝福するというメッセージがあります。そんな作品でご一緒できたことが、何よりも嬉しかったです」と英語通訳を通して伝えたコリンは、途中から通訳者の隣に立ってメモをのぞき込んだり、マイクを向けるなどのおどけた行動を取り始め、通訳者が伝え終わると「ヨシ」と日本語で合格点を出し、観客を和ませた。

今回、そんなコリンが演じるホルト役の日本語版吹き替えを担当した西島は、自由なバートン監督とサービス精神あふれるコリンの賑やかな様子に終始笑顔。「楽屋裏でも、ものすごくテンション高くてびっくりしました(笑)」と明かした。ハリウッド映画での吹き替えは初挑戦となったが、「ずっと吹き替えで、彼(コリン)が吸う息、吐く息をやっていたので、コリンさんがどれだけ繊細に丁寧に演じていたか、体と心を通して一緒に体験できました。本当に素晴らしい体験で、本当に素敵なホルトでした」と賛辞を送ると、コリンは日本語で「アリガトウ!」と応えた。

ABOUT
サーカスに誕生した愛らしい小象ダンボは、ショーに出演しても、大きすぎる耳のせいで笑いものになってしまう。ダンボの世話を任されたホルト(コリン・ファレル/日本語吹き替え・西島秀俊)の子供たちが、悲しむダンボを元気づけるために遊んでいると、大きな耳でダンボが飛べることを発見する。空を飛ぶ小象の噂は瞬く間に広がり、金もうけをたくらむ者によってダンボは愛する母象と引き離されてしまい・・・。
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公開日:3月29日(金)より、全国ロードショー
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