
5月17日(金)に全国公開される映画『居眠り磐音』のプレミアイベントが4日、東京・有楽町朝日ホールにて行われ、主演の松坂桃李をはじめ、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、西村まさ彦、中村梅雀、柄本明の豪華出演者8名に加えて、本木克英監督と原作者の佐伯泰英が登壇した。
本作で時代劇初主演を飾った松坂は、「演じているときは、新元号1作目の時代劇映画になるとは思っていませんでした。自分の中で武士とは“男たるもの”というイメージでしたが、磐音は穏やかな面と、何かを守らなければいけない時の真の強さ持った、二面性があるところが魅力で、今までの武士像と違いました」とコメント。磐音に好意を抱くおこん役の木村は、本作で松坂との共演は5度目。「時代劇らしい所作を意識しつつも、おこんの人物像を解釈し、自由に演技させていただきました。今まで見てきた、どの松坂さんよりも凛(りん)としていました」と振り返った。
イベント中盤、原作者の佐伯が登壇すると「私の場合、原作を映画チームにお預けした時点で仕事は終わりと思っていますが、本日はそんな私を、このような華やかな場に呼んでいただきありがとうございます。映画の制作には、作品それぞれの判断があってしかるべきですが、今回、出演者とスタッフの熱意のもと再結成し、改めて、映画『居眠り磐音』の完成へと向かっています。私は、この映画が必ずいい作品に仕上がると確信しました」と称賛。これを受けて松坂は「主演を演じさせていただいた者として、改めて作品に対する強い気持ちが湧き上がってきました」と感謝の意を伝えた。
さらに終盤には、本作の上映劇場にて、佐伯が書き下ろした特別文庫「居眠り磐音 劇場版00」が入場者特典として数量限定で配布されることが発表された。「エピソード・ゼロってことですか!?」と驚く松坂に対し、佐伯は「京都に行って君の演技を見たとき、半世紀前に写真家としてスペインに長期滞在し、闘牛の撮影に没頭していた折の記憶が呼び起された。これは“闘牛士トオリ”の物語」と告白。松坂は「え!? 闘牛士ですか!?」とさらに驚きを隠せない様子で、佐伯は「映画もそうじゃないですか。うつつと夢と・・・。まぁ、読んで!」といたずらっぽく笑った。