「『俳優』としての自分も見ていただきたいです」/「白雪とオオカミくんには騙されない♥」鈴木康介インタビュー

「ガチで恋愛をしたい女子高生」たちが、男性陣とのデートや共同作業を通じて恋に落ちていくまでを追う恋愛リアリティーショー「オオカミくんには騙されない♥」のシーズン5がAbemaTVで放送中。本シリーズは、男性メンバーの中に恋愛するつもりのない“オオカミくん”が紛れており、女性陣はその罠をかいくぐって本当の恋を見つけなければならないのが特徴だ。第5シーズンとなる「白雪とオオカミくんには騙されない♥」では、女性5名、男性5名が恋の駆け引きを繰り広げている。男性メンバーの中で最年長なのが、俳優の鈴木康介だ。浅草軽演劇集団ウズイチのメンバーとしても活躍する鈴木の素顔に迫った。

写真=松林満美

―初めて「恋愛リアリティーショー」に挑戦してみて、いかがですか?

事前にまったくなんの情報もないので、収録は毎回楽しいですけど、怖くもありますね。初めてメンバーに会ったときは、僕が一番年上で、「あ~、若いな」と思いました(笑)。それまで、恋愛リアリティーショーを観る機会がなくて、どういう収録になるのか想像もつかなかったんですけど、何もかも本当に「リアル」なんだなと思いました。事前に「シーズン4」を観たんですけど、あまり知り過ぎちゃっても不自然になるかなと思って、なるべく思い入れしないように流して観ました。今後は、同じような番組を違った視点で観るようになるかもしれないですね。

―スタジオではかなり「怪しい」と言われていますね

OAはリアルタイムで見ています。でもちょっと恥ずかしいですね(笑)。スタジオの皆さんが盛り上げてくださって、8割増で面白くなっていると思います。「怪しい」は困るんですけど・・・(笑)。あまりコメントや視聴者の皆さんの反応に影響を受け過ぎないほうがいいとは思っていますが、すごく反応が楽しくて嬉しいです。

―浅草軽演劇集団ウズイチでも活躍されています

「オオカミくん~」のときと、舞台での僕とでは印象がまったく違うと思います。リアリティーショーでの僕と、舞台で目の前で演じている僕とを照らし合わせていただいた上での“鈴木康介”を知っていただきたいです。

―舞台の魅力はどんなところですか?

時間をかけて役を作り上げていくものなので、思い入れが生まれるのが好きです。千秋楽はその役とのお別れのときなので、こみ上げてくるものがありますし、それが一番の面白さだと思います。それに、お客さんとの近さ。直に感じる視線とか、感情によって変わるものなので、そういうのも面白いですよね。お客さんの反応を見て、「今日はこうしようかな」とか微調整するのも・・・僕は全然できてないですけど(笑)、そういうこともできるのが魅力だと思います。

―挑戦してみたいお仕事はありますか?

まずは自分の芝居というものを見つけ出して、形にしてから、どんな役にでも対応できるようになりたいです。「カメレオン俳優だね」と呼ばれるようになるのが目標です。僕が俳優になりたいと思ったのは『ROOKIES(ルーキーズ)』の市原隼人さんの演技を見てからで、人の心を鷲づかみにする演技ってすごいなって思って憧れました。僕もこの作品を観て野球を始めたんですけど、野球選手の役を演じて、それを観た子供が野球選手を目指す夢を持てるような俳優になりたいなって思ったんです。野球などのスポーツもそうですし、警察官とか・・・、『海猿』の海上保安官とか、人の人生に影響を与えられるような俳優になりたいです。

―洋服もお好きなんですよね

一緒に大阪から上京してきたスタイリストの友人がいて、僕も洋服が大好きなので、休日はよく買い物に行っています。ただかっこいいだけじゃなくて、ステッチ(刺しゅう)とか素材とかシルエットを調べるのが好きなんです。デザイナーの思いとか、服の歴史に共感して買うことも多いです。そういう見方で服を見ると、ファッションって面白いと思います。スタイリストの友人の考え方が新鮮で、いつも勉強になります。

―どのようなところで買い物されるんですか?

地方のリサイクルショップがけっこう熱いんですよ。掘り出し物を探すのがすごく楽しくて。この前なんか、カゴの中から80年代のアルマーニが出てきたんです。そういうのを見つけた時の喜びがものすごいので、休日のリフレッシュになります。

―今後、注目してほしい点は何ですか?

今は「オオカミくん~」の印象が強いと思うんですけど、「俳優」としての自分も見ていただきたいです。ファッション好きな自分とか、いろんな面を見ていただくのも好きなんですが、今は、作品の思いを体現しようとしている自分のことを一番見ていただきたいです。けっこう悩みながら演じてて・・・。たとえば、缶コーヒーを蹴るシーンがあったんですが、普段、ぼくは缶コーヒーを蹴らないので、「缶コーヒーを蹴るって、どんなときなんだろう」というのを、家の中で実際に缶を蹴って考えてみたり。缶の何歩手前で感情が変わるのかシミュレーションしたり。缶を蹴るってだけで、何十個も考えが生まれてくるのがすごく面白くて、そこで苦戦しています。正解がないので、厳選した選択肢の一つとして僕が選んだ答えだってところを見ていただきたいです。繊細な部分までこだわりにこだわってて、伝わらないかもしれないですけど、一つ一つを丁寧に演じるというのが僕の今の目標でもあるので、ぜひ見てほしいです。

―最後に、あなたはオオカミくんですか?

・・・いえ、僕はオオカミではありません。

―ありがとうございました

鈴木康介(すずき・こうすけ)
1997年12月19日生まれ、愛知県出身。
芝居だけでなく、ダンスや歌、お笑いなどを融合したパフォーマンスを繰り広げる演劇ユニット「浅草軽演劇集団・ウズイチ」に所属。「シャフ~vol.3~」などに出演。

ABOUT
真実の恋を手にしたい女子高生たちが、男子とデートを繰り返しながら恋に落ちていくまでを追いかける本シリーズ。嘘をついたり、好きでもないのにちょっかいを出したりと女子高生たちの恋を邪魔する“絶対に恋しないオオカミくん”が最低でも1人混ざっている。女子高生たちは、そんな“オオカミくん”の誘惑や嘘に惑わされることなく、真実の恋を見つけることができるのか。シーズン5のテーマは「この世で一番純白な恋」。特長は、女子メンバー5名と男子メンバー5名の男女同数、計10名で番組がスタートすること。この人数となった理由には、「白雪」にまつわる、ある“秘密”が隠されているという。
配給:AbemaTV「AbemaSPECIAL」
公開日:毎週日曜夜10時~夜10時30分放送
(C)AbemaTV