
11月4日に公開した映画『キセキの葉書』の初日舞台挨拶が4日、東京・板橋にあるイオンシネマ板橋で行われ、主演の鈴木紗理奈、ジャッキー・ウー監督らが登壇した。
鈴木は「撮影していたときから、みなさんの前で『見てくださってありがとうございます』と挨拶することを夢見ていました。今日がその日です。本当にありがとうございました」と挨拶。
鈴木は、本作でマドリード国際映画祭の最優秀主演女優賞を受賞。監督も同映画祭で最優秀監督賞を受賞している。ウー監督は「ただ感動するだけの映画やただ優しく強いお母さんを描く映画ではなく、意志を持って前に進む映画を描けたと思う」と本作を評し、鈴木の演技を「僕の思いを、1回で自分のものにして表現した。タイトルに『キセキ』とありますが、僕にとって鈴木紗理奈さんとの出会いが『キセキ』でした」と絶賛した。主演としてのプレッシャーがあったという鈴木も、「監督の言葉が励みになりました。相手を恐れず戦ってこい、という監督の言葉を信じて演じました」と振り返った。
また、舞台挨拶のあとに行われた記者会見では、40歳になっての心境に言及。「40歳になったら、いい意味で腹をくくって、自分の信念を貫いていこうと思っていました。40歳になった誕生日の2日後にこの賞(マドリード国際映画祭最優秀主演女優賞)をいただいて、そういう気持ちの背中を押してもらったような気がします」と振り返った。
今後については「こればっかりは縁の話。『バラエティに出ている大阪の女』という私を見て、演技のお仕事などにつながることもあるので、そのときのご縁を大事にしていきたいです」と語り、将来は「アンジェリーナ・ジョリーみたいな人になりたい。昔はやんちゃやったけど、今は慈悲の心にあふれてるような女性に憧れているんです」と明かして記者たちを和ませた。